化学

【レビュー】「化学の新研究」シリーズの使い方・レベル・評価・勉強法

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慶應義塾大学理工学部の「ふにふに」です。

駿台予備校で学生指導の経験があり、指導した生徒たちは東京大学をはじめとする首都圏の名門大学に合格しました。

この記事では「化学の新研究」について、

「化学の新研究ってどんな参考書?」

「化学の新研究のレベルってどれくらい?」

「化学の新研究は自分に適した参考書かな?」

「化学の新研究はどう使うのが効率的かな?」

「化学の新研究が終わったら次は何をすればいい?」

といった皆さんの知りたいことを全て掲載しているので、ぜひ最後までご一読ください。



「化学の新研究」はどんな参考書?

「化学の新研究」は、三省堂から出版されている非常に有名な化学の参考書です。

同シリーズの問題集版が「化学の新演習」であり、どちらもレベルが高いことで有名です。

↓化学の新演習について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

著者の卜部吉庸さんは、高校の化学教師であり、予備校の先生などではありません。

高校の教科書には書かれていないような、かなりハイレベルな視点から、もう一度化学を学習するための本です。

辞書のような厚さの参考書なので、本書は最初から1ページずつ全て読むような本ではありません。

「化学の新研究」はどんな人におすすめ?何のための参考書?

上位旧帝大・早慶・医学部志望向けです。

「化学の基本的事項はわかるんだが、複雑な問題設定になるとわからない」

もしくは、

「理論の丸暗記が気持ち悪い」

といった人に向いています。

高校の授業で使うような化学の教科書は、かなり内容を省略して簡潔に書かれています。

ゆえに、高校生や大学受験生の中には、教科書の内容をすんなりと受け入れられない方もいます。

そのような方に、しっかりと根底からわかるように書かれている参考書です。

逆に苦手な人には、内容が重すぎることもあります。

ですので本書は、化学が得意な人が副読書として使うことをお勧めします。

「化学の新研究」の難易度やレベルは?取り組むための前提レベルは?

レベルとしては、大学1、2年生レベルの視点から高校化学を扱っています。

ゆえに、化学の偏差値が50以上を常に推移しているような学生でないと難しすぎるでしょう。

「化学の新研究」の前には、最低限化学・化学基礎の教科書を全て読み終わることが前提と言えます。

全く化学の諸現象がわからない状態で読んでも、あまりにレベルが高い内容になっています。

本書は、「化学の基本的な式は暗記している状態」で、それぞれの式が化学的、ひいては科学的にどのような意味があるのかを味わいながら読む本です。

ゆえに、受験化学初心者が安易な気持ちで読み始めるのは絶対にやめた方がいいです。

「化学の新研究」の特徴は?いい点は?悪い点は?

良い点

単なる暗記から解放される

化学は、かなり覚えることが多い内容です。

理論分野のそれぞれの法則の基本式、有機分野の反応など内容は複雑でもあります。

しかし、この本では、式の成り立ちや数学的・物理的視点といった多角的なアプローチを用いて、それぞれの化学現象を紐解いていきます。

ゆえに、イメージがつきやすく、今まで単純暗記だったものも、自分のなかですんなりと受け入れられるようなものになります。

苦手分野克服に最適

超難関大の化学の問題というのは、基本的には化学的な背景を踏まえた問題が多くなっています。

それは、各大学の化学系の教授が作問に携わっているからです。

これは物理や数学にも言えることですが、それぞれの法則の成り立ちを理解しておくことは、非常に重要なことです。

「化学の新研究」では、何故この式が成り立つのかを詳細に記述されているため、内容がそのまま問題として入試に出題されることも少なくありません。

特に苦手な分野がある場合は、その項目を最初からしっかり読み、化学の正しいイメージを身につけることで苦手克服に大きく前進します。

悪い点

不適な記述が多い

「化学の新研究」には、厳密な化学の世界では間違っている記述が非常に多いことでも有名です。

大学によっては、入学後のガイダンスで「化学の新研究」を名指しで批判する学校も少なくありません

トラブル例としては、大学の化学のレポートで、「化学の新研究」を引用することで、間違った内容を含むレポートが提出されるといったことが起きています。

特に有機化学の電子の動きでは、かなり怪しい記述が多く、大学に入学した後には注意が必要です。

しかし、このようなハイレベルな内容は大学入試で問われることはほとんどありません。

ゆえに、大学入試だけの参考書と割り切って使う分には十分に価値はあります。

しかし、大学入試より後は、しっかりとした大学の教科書を読み込むことをお勧めします。

物理的に重い

内容のみならず、物理的にかなりの重量感があります。

基本的には、辞書のように使うことが多く、化学の問題演習をするときには手元に置いておきたい一冊です。

しかし、かなりの重量感があり、「化学の新研究」を持ち歩くことはかなりの負担です。

高校や予備校のバックに入れようと思うと、かなり通学に影響を及ぼすので、化学は家で勉強したり、高校のロッカーに入れておくなどの対応を強いられることもあります。

「化学の新研究」の評判や口コミはどう?

実際に、本書はどのような評判なのでしょうか。

辞書のように、問題演習の時に手元に置いておくのが一般的です。

早慶以上の大学を受験する人の購入をおすすめします。

批判的な指摘も、ある一定数見受けられます。

特に有機化学の電子の矢印には、間違いが連発しています。

プロトン(水素イオン)から電子の矢印が出ているのは、特に致命的な例といえます。

大学入試だと割り切って使いましょう。

効果的な使い方や勉強法は?

一度学校の授業が終わってから使う

化学初心者が読むにはオーバーワークすぎます。

一度化学を一通りすべて勉強した後に、細かい内容を突き詰めていくための本です。

化学の問題演習と並行して、知識の整理のために読み直すにはもってこいの一冊でしょう。

入試演習のお手元に

基本的には、辞書のように使われることが多い一冊です。

ゆえに、化学の問題を解くときには、すぐに見れるように近くに置いておきましょう。

解説を読んでいて、わからない点もしくは内容があやふやになっている点があったときには、この本を読み直して頭の中を整理していくことをお勧めします。

授業の資料として使う

理論分野ではしっかりと本質を捉えて書かれている記述が多く見受けられます。

ゆえに、発展内容として化学の教科書の補足として使うのもよいでしょう。

学校や塾の先生が授業の補足プリントとして、もしくは高校生の自主ゼミ(勉強会)などで発展内容として使うにはもってこいの教材です。

「原点からの化学シリーズ」にはいつから取り組むべき?

各分野が学校の授業で終わり次第取り組むことをおすすめします。

内容的には非常に重めなので、本腰入れて取り組むには、高校3年生の4月あたりが時期としては最適です。

あまりに早くから読み始めても、少し時間が取られすぎるので、高校1、2年生のうちは他の分野をしっかりと対策することをお勧めします。

入試問題に取り組むタイミングで入手しておけば十分だと思います。

「原点からの化学シリーズ」の参考書の次に取り組むべきことは?

辞書のようなものですので、問題演習を行なっていきましょう。

基本的には、志望大学の過去問題を解くのがいいでしょう。

また、本書のシリーズとして、「化学の新演習」も出版されていて、おすすめです。

↓化学の新演習について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

しかし、「化学の新演習」もかなりの難易度・ボリュームがありますので、得意分野や志望校の頻出テーマだけを抽出して解くだけでも十分です。

入試終了まで、化学勉強のお供としてお使いください。

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