国語

【塾講師が書いた】古文文法問題演習 基本テーマ30の使い方・レベル・評価・勉強法

2021年3月15日

こんにちは!shirocanです!

私は大学1年次から進学塾・予備校にて約10年以上大学受験生を中心に指導にあたってきました。

その経験を生かして高校生や受験生および保護者の方向けに有益な情報を発信しています。

この記事では「古文文法問題演習―基本テーマ30」について、

「どんな参考書?」

「レベルってどれくらい?」

「自分に適した参考書かな?」

「いつから取り組むべき?」

「どう使うのが効率的かな?」

「この参考書が終わったら次は何をすればいい?」

といった皆さんの知りたいことを全て掲載しているので、ぜひ最後までご一読ください。

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「古文文法問題演習―基本テーマ30」はどんな参考書?

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本テキストは、大手大学受験予備校である河合塾から出版されている古典文法問題集です。

大学受験において三大予備校に位置する河合塾から出版されているということもあり、多くの受験生に愛用されています。

古典文法は英語文法に比べれば覚えなければならないことは少ないですが、ルールをしっかりと理解し体系的に頭に入れる必要があります。

本テキストは文法事項の説明に加えて演習問題が豊富に用意されているので、1冊やり切れば確固たる文法力が身につきます。

「古文文法問題演習―基本テーマ30」はどんな人におすすめ?何のための参考書?

本テキストは、古典文法を一通り学んだ受けた人、または今学んでいる最中ではあるが問題演習も同時に進めていきたいという人におすすめです。

本テキストは参考書というよりは問題集という位置付けのため、文法の説明は豊富ではありません。

言い方を換えれば、掲載されている問題を解くために最低限必要な説明だけが載っています。

体系的な説明を受けていない段階で取り組んでしまうと、行き当たりばったりの勉強になってしまい、逆に非効率です。

基本テーマ30と書かれていますが、テーマが受験で必要な基本的な文法事項という意味で、問題自体は入試問題の抜粋が多く掲載されていますので、現状を把握した上で適切な時期から取り組みましょう。

「古文文法問題演習―基本テーマ30」の難易度やレベルは?取り組むための前提レベルは?

今まで述べてきた通り、古典文法について一通り学んだ上で取り組むのが良いでしょう。

古典文法は英語の文法と同様に、独学でも不可能ではないですが一人で勉強をすることは難しいでしょうから、学校や塾・予備校で教えてもらうのが効率的でしょう。

本書に取り組むにあたって事前に学習しておくべき文法項目は、動詞・形容詞・形容動詞・助動詞・助詞・敬語(尊敬,謙譲,丁寧)・修辞法(枕詞,掛詞,序詞,縁語)といったところです。

メインは助動詞の勉強になると思いますが、前提として動詞など基本的な品詞の知識がない状態で本テキストに取り組んでも、不明点が多すぎて何度もつまづくという事態になりかねません。

もし独学で古典文法の基礎事項について勉強するのであれば『望月光の古文教室 古典文法編』がおススメです。


↓『望月光の古文教室 古典文法編』について詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
【塾講師が書いた】古文教室 古典文法編の使い方・勉強法・評価・レベル

「古文文法問題演習―基本テーマ30」の特徴は?良い点は?微妙な点は?

重要な項目から勉強ができる

古典文法は英文法に比べて学ばなければならないことは少ないと上述しましたが、やはり内容の複雑さゆえに取っ付きにくく、文法でつまずいてしまい古文そのものが嫌いになる、苦手意識を持つという受験生はとても多いと思います。

もっとも、文法事項を体系的に理解するとはいえ、やはり入試に出やすいところ・そうでないところという濃淡は存在します。

この部分は説明を受けないとわからないところですよね。

この点、本テキストは最重要項目である助動詞編から始まります。

勿論、本テキストを1冊きっちりとやりきって理解が足りていない項目を作らないようにすることは必要ですが、優先度の高い項目から学ぶことが、言い換えれば受験において点数に直結する項目から学ぶことが出来ます。

解説が簡潔明瞭でテキスト自体がコンパクト

本テキストはサイズも含めて、問題構成・テキスト構成がとてもコンパクトです。

最低限の問題と最低限の解説が掲載されていて、1日〇〇ページなどと決めればサクサクと進められる形になっています。

入試本番では、文法事項が単体で独立した形で問われることは少なく、長文の中で付随的に問われるケースがほとんどです。

しかしながら、文法を理解しておかなければ長文の内容を理解することは出来ません。

本テキストでは入試問題から文法問題のみを上手く抜粋されているので、文法事項だけの学習を効率よく行うことが出来ます。

問題の質が高い

本テキストの問題の質が非常に高いという点は最も強調すべき利点かもしれません。

基本的には入試問題を抜粋する形で掲載されていますが、難問奇問がほとんどなく、文法を効率よく適切に学ぶことが出来る問題が選び抜かれています。

古文において学ぶべき文法事項は限られていますし、文脈理解まで深く問われるものでない限り、文法問題単体としてみればパターン・よく出題される項目はさほど多くはありません。

しかしながら、問題集の中には、入試においても合否にほとんど影響しないような超難問や、受験生が知らなくても良いような細かすぎる知識を問うような問題を集めているものもあります。

ですが余程時間が有り余っている場合でなければ、必要とされる知識のみを効率よく勉強したいものです。

そうした点からも、本テキストは大変有用です。

初学者には難しい

上述の「どの学力段階で本テキストを使うか」という点に戻ってはしまいますが、一例として、「入試まで時間がないので基礎力は不十分だが入試問題に手っ取り早く取り組みたい」というような場合に本テキストを使うのは不適切でしょう。

先述の通り、解説という形でのまとめしか載っておらず、初学者にとっては難しいです。

本テキストは過去問対策に入る前の最後の文法問題集として捉えるが良いでしょう。

理系の人向けではない

本テキストで扱われている問題の難易度を考えると、理系の生徒でセンター試験でのみ国語が必要というような場合にはここまでやる必要はありません。

すなわち、本テキストはセンター試験対策用ではないという点には注意が必要です。

センター試験では文法項目が単体で問われれることはなく、単語の知識と組み合わせた意味を問う問題が3問だけ問われますし、長文を読むにあたっても本テキストで扱われている難易度の文法知識は必要ありません。

「古文文法問題演習―基本テーマ30」の評判や口コミはどう?

良い評判や口コミ

このレベルまでできれば入試で古文法は問題ないでしょう。
受験で古文法は基本的には落としてはいけない問題なので、最低限このレベルまではやった方が無難です。

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識別問題に対応できるよう編集されているので、こちらをしっかりやればバッチリです。
ダジャレ?みたいな項目名も意外と理解を助けてくれます。

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識別問題がたくさんあり実況系テキストや予備校の講義の復習定着に使うこともできます。

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識別問題含めて問題を解く・得点をとるという点にフォーカスして編集されている点が評価されています。

識別問題とは、助動詞の意味の見分け方であったり打消の助動詞「ず」と完了の助動詞「ぬ」の見分け方など、よく問われるものを言います。

事前に解法まで頭に入れておくことで、本番で無駄に時間を使うことがなくなります。

精選された問題の演習を通して、着実に身につけていきましう。

微妙な評判や口コミ

センターではここまで必要ないでしょう。
どちらかというと文法判定問題に特化してるので、読解用の文法を学びたい場合は古文解釈の方法をお勧めします。

はっきり言って、かなり実力がある生徒を対象にしたものだ。

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古文に苦手意識がある方には少しハードルが高いように感じます。

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本テキストのレベルを考慮して使うかどうかを検討する必要があるとの意見が多いです。

コンパクトサイズということで、使いやすいことは間違いないですが、総まとめ的な位置付けで利用しましょう。

より基礎的な内容な問題集も多くありますから、本テキストを使い始めて難しいと感じたら、そちらに移行するのも1つの手でしょう。

「古文文法問題演習―基本テーマ30」の効果的な使い方や勉強法は?

使うタイミングによっては、本当に成果の出るテキストですので、どう使うべきかを具体的に説明していきます。

しっかりと根拠まで考えて解く

「なんとなく」ではなく、「なぜその答えになるのか」という思考過程までしっかりと明らかにしながら解いていきましょう。

他教科との兼ね合いや入試までの残り期間との相談ではありますが、時間を計ってパッパッと解いていくよりは、少し時間をかけてでも1問1問丁寧に解いていく方が良いと思います。

それだけ、時間をかけて考えることで文法への理解が深まる問題が選び抜かれて収録されているからです。

思考過程含めて合っていたかを採点

本テキストは必ずしも解説が詳しいわけではありませんが、以前に文法について学んだ際のノートやテキストも参照しながら、問題を解く際の考え方が正しいかどうかも含めて丸付けをしましょう。

4択・5択の問題では、ある根拠・解法から瞬間的に答えが決まるものもあれば、消去法で1つ1つ丁寧に消していって初めて答えに至るものもあるでしょう。

しっかりと取り組み問題のタイプまで把握することで、入試本番でも難しい問題を素早く解くことができるようになるでしょう。

解けるようになるまで何度も解く

本テキストは過去問演習の直前に使うべきテキストなので、無理に同じような他のテキストに手を出すのではなく、本テキストをやり切ることに集中しましょう。

入試では、「この問題は○○の分野の問題です」などと指定されることはありませんが、本テキストのように問題の分野が指定されて分かっている段階では少なくともパーフェクトに解けるレベルには持っていく必要があります。

「助動詞は仕上がったが、敬語がしっくりこない」など分野によって理解度・習熟度に差は出てくると思いますので、その部分を集中的に取り組み自分のものにしていきましょう。

「古文文法問題演習―基本テーマ30」にはいつから取り組むべき?

本テキストは高校3年生に入った段階から取り組めるのが理想ですが、他教科とのバランスによるでしょう。

合格から逆算すると、9月から過去問対策に入るのが理想なので、仮に本テキストを3ヶ月で終えられる時間と学力があるのであれば、6月から始めて8月末までに終わらせるという流れができるでしょう。

または、集中的に取り組むという形で、夏休みにまとめてやってしまうのでも良いでしょう。

「古文文法問題演習―基本テーマ30」の参考書の次に取り組むべきことは?

思考過程含めて完成レベルまで至れば、過去問演習を通してさらにアウトプットの訓練をしていきましょう。

先述の通り、 文法知識が単体で問われる問題は少ないですが、文法問題を解くための知識としてインプットした内容が、文章読解にかなり役立つことに気がつくはずです。

過去問演習と言っても、併願校含めて幅広く取り組む必要があり時間がかかります。

本テキストをやり切り、しっかりとした文法力をつけた上で、過去問演習についても効率的に進めて行きましょう。

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