勉強法

【人気予備校講師が解説!】英語リスニングの勉強法と上達のコツ

2022年6月10日

この記事の要点
1.知らない単語、発音を正確に覚えていな単語は絶対に聞き取れない。2.リスニング学習には①聞き取る能力をつける②問題を解く力をつけるの2段階がある。3.ディクテーションはすぐにスクリプトを見ず、粘り強く。4.実戦演習を通じて自分の弱点をつかむ。5、受ける試験よりもハードな条件で練習する。

こんにちは。英語講師の三浦淳一です。

簡単に自己紹介をしますと、現在はN予備校・学びエイド・医学部受験専門予備校YMSなどにて講師を務めており、予備校講師歴は約20年。著書のうち代表作には『全レベル問題集 英語長文』『入門英語長文問題精講』(旺文社)などがあります。

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StudyFor編集部より
三浦淳一先生のN予備校での授業映像です。

今回は、苦手な人も多い、リスニングの対策についてお話ししましょう。

特に、現行のセンター試験から大学入学共通テストに移行し、加えて民間の語学検定試験が導入されると、リスニングの比重は飛躍的に高まります。

苦手だからといって後回しにしておくわけにはいきませんね。

その他の学習方法・勉強法については↓をご覧ください。

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【人気予備校講師が解説!】大学受験英語の勉強法と計画の立て方

リスニング学習の2段階

リスニング学習には2つの段階があります。

1.基礎力養成段階:英語を聞き取る力を付けます。

2.実戦力養成段階:リスニング問題を解く力を付けます。

これについて、以下で詳しく述べますが、その前に大事なことがあります。

それは、「知らない単語は絶対に聞き取れない」「正しい発音を覚えていない単語は絶対に聞き取れない」ということです。

たとえば、revolutionizeという単語を知らなかったら、当然ですが、この語を聞いても何のことだかさっぱりわかりません。

たとえば、floodという単語を知っていても、「フルード」と発音すると思っていたら、やはり聞き取ることはできないでしょう。

ですから、語彙力をつける努力を日ごろから怠らないことと、単語を覚えるときには必ず正しい発音で覚えることが、リスニング学習の前提となります

これらをやっていなかったら、どんなにリスニングの練習をこなしても、けっして英語が聞き取れるようにはならないのです。

単語を覚えるときに、必ずしも音声教材が手元にあるとは限らないので、辞書を引いて発音記号を確認することが必要になります。

「発音記号なんて読めないよ」という人は、まずそこからスタートしなければなりませんね。

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基礎力養成段階

まず、第1段階として、英語を聞き取る力を付けなくてはなりません。

もっとも効果的なのは「ディクテーション」というトレーニングです

これは、英文を聞いて、聞き取った英語を紙に書きとる練習です。

私がやった練習方法は以下の通りです。

1.まず、CDを聞き、1文ずつストップして聞き取れた部分を黒ペンで紙に書く

2.再び同じ音声を聞き、新たに聞き取れた部分を青ペンで紙に書き足す

3.さらに同じ音声を聞き、新たに聞き取れた部分を緑ペンで書き足す

4.スクリプトを見て、3回やっても聞き取れなかった部分や、間違えて聞いていた部分をを赤ペンで書く

5.完全に聞き取れるまで何度でも繰り返し聞く

このような練習をすると、自分がどのような音声を聞き取れないのか、弱点が明確になります。

それを認識することで、今後、同じような部分を正確に聞き取れるようになっていくのです。

このようなトレーニングを繰り返すことで、徐々に聞き取る能力が向上していきますし、自分の課題も見えてきます。

実戦力養成段階

聞き取る能力がついてきたら、今度は問題を解く力をつけていきます。

センター試験でも、英検でも、題材はなんでもよいので、問題を解くことを前提とした聞き方を身につけます。

ここでも、すぐにスクリプトを見てしまうのではなくて、第1段階でやったような粘り強いトレーニングをすべきです。

完全に聞き取ることを目指して何度も音声を聞き、聞き取れる部分をじわじわ増やしていくのです

問題練習を積み重ねるうちに、自分の弱点(登場人物が増えると混乱する、数字が絡むとダメ、など)も見えてきます。

本番よりもハードな練習をしよう

最後に、リスニング力を飛躍的に伸ばす方法として、自分が受けようとしている試験よりハードな練習をすることをお勧めします

たとえば、パソコンのMedia Playerを利用すれば、CDの音声を1.5倍速とか2倍速で再生したりできますね。そういう練習をしていれば、試験本番では、音声がゆっくりに聞こえて、余裕をもって解答することができます。

英検を受けるにしても、1つ上の級のリスニング過去問をやると、自分が受ける級の音声が楽に聞き取れます。

もっともハードなトレーニングは、TOEICのリスニングでしょう。45分間ぶっ通し、しかも1回しか音声は流れず、次から次へと問題が続きます。

前の問題の迷いを引きずると、次の問題もダメになってしまうという、メンタルの面でもハードな試験です。

私自身は、大学入試にリスニングが導入されていない時代の受験生でしたので、講師として受験英語を指導するようになってからも、正直なところずっとリスニングに自信がなかったのですが、TOEICを何度も受験し、TOEICのリスニングで安定して満点をとれるようになると、あらゆるリスニングテストが楽に思えるようになってきました。

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過去のセンターの問題で得点率が低かったものを中心に扱っているので、効率よくリスニング力を伸ばせます。

3.『ゼロからスタート リスニング』(Jリサーチ出版)

「ゼロから」というほどレベルは低くないが、リスニングで初学者がつまづく部分をうまくフォローしている本。

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