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【2022年最新版!大学入試(英語)に日本一詳しい予備校講師が教える最強の勉強法①】大学受験の英語・全体像を把握しよう

2021年12月16日

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はじめに

みなさん、はじめまして。英語の講師をしています、三浦淳一といいます。

簡単に自己紹介をしますと、現在は某大手予備校の講師をしつつ、N予備校、学びエイドなどの映像授業にも出ています。
予備校講師歴は約25年。
著書のうち代表作には『全レベル問題集 英語長文』『入門英語長文問題精講』(旺文社)などがあります。
また、大学受験情報誌の記事を多数執筆したり、『全国大学入試問題正解』(旺文社)の解説執筆を20年以上担当したりと、自分で言うのもなんですが、大学入試の英語には最も精通している人々の1人ではないかと思っています!

StudyFor編集部より
三浦淳一先生のN予備校での授業映像です。

この記事では、今まで学校の定期試験対策の学習しかしてこなかった高校生が、大学受験を意識して学習を始める上でのアドバイスをしたいと思います。

英語の各分野についての詳細は後から扱いますので、まずは一般的な話から始めましょう。

大学受験の英語・全体像を把握しよう

大学受験英語のシステム

大学受験の英語を考えるときに、まず受験のシステムについて知っておく必要があります。
2019年度までは「センター試験」という全国規模の統一テストがあり、国公立大学を目指す受験生はこれを受験することが必須でした。

国公立大学を受験する場合、「センター試験」の後に大学ごとの「二次試験」があり、これらの得点が合計されて(配分は大学ごとに異なる)合否が判定されます。

私立大学を受験する場合、一般的にはその大学の独自の試験を受けて合否が判定される“一発勝負”です。
ただし、中には「センター試験利用」という受験システムを採用する大学もあり、センター試験の得点が加味される(大学によってはセンター試験の得点のみで合否が判定される)ことになっていました。

このセンター試験は2019年度をもって終了し、2020年度より「大学入学共通テスト」に移行しました(私立大学による「センター試験利用」は「共通テスト利用」として継続)

当初の計画では、英語に関しては民間の語学検定試験(英検など)のスコアも合否判定に利用されるようになり、2023年度までに英語の「共通テスト」は終了し、民間試験に一本化される予定でしたが、この計画が頓挫してしまい、結局のところ、従来のセンター試験とほとんど変わらないシステムになっています。

では、共通テストは従来のセンター試験と出題内容も同じかというと、実は大きく異なります。
上記の通り、当面は民間試験と併用される予定だったので、英語4技能(Reading / Writing / Listening / Speaking)のうち、WとSは民間試験で評価し、共通テストではRとLを評価するという構想に従い、従来のセンター試験のW要素である文法問題、S要素である発音アクセント問題が共通テストでは消滅しました。

結局、民間試験の併用は中止になったので、これらが復活しなければおかしいはずなのですが、現実はそうなっておらず、共通テストはRとLの2技能のみを同じ配分で評価する形式になっています。

これについては、多くの英語指導者・教育者が疑問視していますが、学習者である皆さんは、そのような制度の矛盾のことは考えずに、とりあえず現在の出題内容に合わせて学習を進めてください。

というわけで、「大学受験の英語」という場合、共通テストと各大学の個別試験を指すことになります。
以下、この2つの試験をいかに攻略するか、という観点から話を進めていきます。

↓共通テストの英語について、さらに詳しいことを知りたい場合は、こちらの本をチェック!

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定期試験対策と何が違う?

試験勉強といえば、みなさんは、学校の中間・期末試験に向けた勉強をしてきましたね。
では、大学入試のための勉強は、定期試験のための勉強と何が違うのでしょうか?

まず、大学入試では「何が出るのかわからない」ということが言えますね。
学校の中間・期末試験と違って「試験範囲」というものがありません。

たしかに大学入試でも「試験によく出る英文」というのは存在します。
しかし、入試本番で、読んだことがある英文に出合う確率は限りなくゼロに近いと考えてよいでしょう(この点が、古文・漢文とは大きく異なりますね)。

もし、みなさんが、学校の定期試験の直前に、教科書の英文の和訳を丸暗記したり、試験範囲の英単語を詰め込むような勉強をしているのなら(思い当たる人が多いはずです)、根本的に学習スタイルを変えていかなければならないことになります。

次に、学校の定期試験は「落とすための試験」ではないということが挙げられます。
定期試験の点数が悪いからといって、学年の半分以上の生徒が留年する、などという話は聞いたことがありませんよね。

ところが、大学入試は基本的に「落とすための試験」です。
大学によっては9割以上の受験生を不合格にします。

したがって、定期試験に比べ、英文のレベル、分量、要求されるスピードなどすべてがシビアになるだけでなく、「意地の悪い問題」「ひっかけ問題」というものが少なからず出題されます。

では、どのように対策すればよいのか。
これを言ってしまったら元も子もないかもしれませんが、「実力をつける」以外にありません。
一夜漬けとか、小手先のテクニックでは通用しないのです。

何から始めればいい?

さて、これから受験勉強を始めようというみなさんが、何から始めたらいいのか、考えてみましょう。
まず、ほとんどの受験生が受けることになる共通テストの問題を見てみましょう。

解く必要はありません。
ざっと目を通すだけで充分です。
おそらく、量の多さに圧倒されるのではないでしょうか。
学校の英語の授業で、1~2か月かけて読むような量の英文が印刷されていますね。
それを80分で解く(読むだけではなく、設問に解答するのです!)ことが要求されているわけです。

↓ちなみに、過去の試験問題は、大学入試センターのHP上で公開されています。
大学入試センターのHP

次に、志望校が決まっている人は、その大学の過去問を見てみましょう。
決まっていない人も、なんとなく「いいな」と思っている大学の過去問を見てみましょう。
これも、現時点では購入する必要はありません。
パスナビや東進の過去問データベースなどを利用しましょう。

↓パスナビは大学受験情報満載!私の記事も時々出ていますのでチェックしてください!
パスナビHP

↓東進ハイスクールの過去問データベース。
東進ハイスクールHP

書店で立ち読みしてもいいですね。
軽く目を通して、どんな問題が出るのか、自分が知らない単語がどのくらい(〇行に1個、など)出ているのか、チェックしてみましょう。

このように、過去問を実際に見てみることで、今まで漠然と「難しそう」「大変そう」と思っていただけの「敵」の正体がくっきりと見えてきました。
では、この「敵」を攻略する方法を具体的に考えてみましょう。

受験勉強の勉強法

受験までに残された時間がどのくらいあるのか、それによって当然ですが作戦も変わってきます。
ここでは、1年間の受験勉強という想定でスケジュールを考えてみます(それより短い場合は、その期間に応じて圧縮することになります)。

英単語・英熟語のスケジュールと勉強法

まず、語彙力をつけること。
これが最後まで大きな課題になるでしょう。
語彙をつける学習には終わりがありません。
私自身、20年以上受験英語を教えてきて、人より英単語を知っているつもりですが、それでも知らない単語にたびたび出合います。

語彙力をつける、つまり単語・熟語を覚える学習は、受験勉強の最初から最後までずっと続けなければなりません。

英単語・英熟語の勉強法について詳しく知りたい方は↓をご覧ください。

英文法の勉強法

次に、英文法の学習です。「文法」というと、四択の穴埋め問題とか、間違い探しの問題などをイメージするでしょう。
もちろん、そういった問題も重要ですが、いわゆる「文法問題」を解くために(のみ)文法を勉強するという発想は捨てなくてはなりません。

文法は英語学習の基本です。
文法、すなわち英語という言語のルールにしたがって、英文を読んだり書いたりしなければ、正しい読み書きができないのです。

そして、入試で求められるのは、この「正しい読み書き」の力です。
なんとなく内容がわかった(ような気がする)、なんとなく意味が伝わりそうな英文が書けた(ような気がする)、というレベルでは、残念ながら難関大学に合格することはできないのです。

受験勉強の前半、おおまかに春から夏ぐらいまでは、文法力の強化に重点を置く必要があります。
特に、「文型・動詞」「時制」「態」「仮定法」「準動詞(不定詞・動名詞・分詞)」「接続詞」「関係詞」「比較」などの単元は、英文を読み書きするうえで非常に重要ですので、早い時期にマスターする必要があります。

英文法の勉強法について詳しく知りたい方は↓をご覧ください。

英文解釈の勉強法

英文法と並行してやっておきたいのが「英文解釈」です。
いきなり入試レベルの長文を読む必要はないし、そのような始め方はむしろマイナスになります。

受験勉強の前半では、1つ1つの英文を、細かい部分までごまかさずに正確に読む力、特に英文の「構造」を把握する力をつける必要があります。

英文解釈の勉強法について詳しく知りたい方は↓をご覧ください。

英語長文読解の勉強法

さて、受験勉強の後半、つまり夏休み以降(もちろん、学習の進み具合によって時期は多少異なります)、徐々に「長文読解」のトレーニングをする必要があります。

現在の大学入試では、国公立・私立ともに長文読解がメインとなります。

英語長文読解の勉強法について詳しく知りたい方は↓をご覧ください。

英作文の勉強法

また、英文法の学習がひと通り完了した時点で、英作文の学習もスタートさせましょう(志望校で英作文が出題される場合)。

英作文の勉強法について詳しく知りたい方は↓をご覧ください。

リスニングの勉強法

リスニングの学習には2段階があります。

第1段階で「英語を聞き取る力」を身につけ、第2段階で「問題を解く力」を身につけます。
第1段階にかける時間は、現時点でどの程度リスニングが苦手or得意かによって異なりますが、できれば3~4か月はかけたいところ。

第2段階は1~2か月ほど。

万全な対策を立てようと思うなら、入試半年前からスタートしたいですね。

第1段階:8~11月
第2段階:12~入試本番
というのが理想的なプランです。

リスニングの勉強法について詳しく知りたい方は↓をご覧ください。

過去問はいつやるか

そして、10月、遅くとも11月ごろには、志望校の過去問を解き始めたいところです。受験勉強を早めにスタートし、もっと早い時期に基礎力ができあがった人は、さらに前倒ししてもOKです。

「過去問は直前期にやればよいのではないか」という人もいますが、それは大きな間違いです。直前期に過去問を解いて、全然できなかったらどうするのでしょうか。もう対策をする時間はありませんね。

過去問を解くことによって、その大学に合格するために、自分に欠けている力が何かわかります。それを日々の勉強にフィードバックさせていく。さらにまた過去問をやると、新たな弱点が判明する。そこで、日々の学習でその部分を強化する。また過去問をやって...

こうして、少しずつ、自分と志望校との距離を縮めていく。これが試験に合格するもっとも確実な方法なのです(これは、大学入試に限らず、あらゆる試験に当てはまることです)。

その他にも、こちらをご参考にしてみてくださいね↓

【2022年最新版!大学入試(英語)に日本一詳しい予備校講師が教える最強の勉強法⑧】共通テスト対策の勉強法
【大学入試(英語)に日本一詳しい予備講師が教える最強の勉強法⑨】さいごに~スランプ脱出法~

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